人生たらたら

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中継開始は第三試合?与那覇勇気選手対辰吉寿以輝選手のキャッチウェイト八回戦。与那覇選手は那須川選手のデビュー戦の相手、辰吉ってあの辰吉か!?と思っていたらあの辰吉選手でした。高KO率を誇るハードパンチャー同士の対決でしたが両者の戦い方は異なり、与那覇選手は強く大振り気味に腕を出し、辰吉選手は左を出しながらコンパクトにノーモーションに当て続ける形。両選手とも一発の怖さがあったと思いますが、試合を通して上手く立ち回っていたのは辰吉選手だったのかなと。与那覇選手のボディや右の迫力はありましたが、上下の打ち分けも少なくジャブにしろハードパンチにしろ単発もしくは二発~で収まってしまった、片や辰吉選手はコンパクトながらもその上に緩急も加え上下の打ち分け、攻めるも守るも冷静に相手をよく観察し試合のコントロールさが光っていました。与那覇選手も何度も良いジャブがありましたし、ひとつ後半ラウンドの左ボディ→左フックの上下コンビネーションがとても良かったので、このような二の矢三の矢をもっと織り交ぜられればどうなっていただろう?とも感じました。結果は辰吉選手の判定勝利、ハードパンチャー同士の緊迫した良い試合でした。

 

第四試合は世界フライ級タイトルマッチ。無敗の世界王者アルテム・ダラキアン選手に対するは挑戦者ユーリ阿久井政悟選手。ダラキアン選手はガードを下げリングを広く使い、身体の柔らかさも生かした変則的なスタイル、それに対しユーリ選手は惑わされず前進していく展開。中盤以降疲れや慣れもあったのかユーリ選手が徐々に相手の顔を跳ね上げさせるようになり結果はユーリ選手の判定勝利。ダラキアン選手の読めない動きに対して冷静に丁寧にブロッキングしながら最後まで前進し、手数を出し追い続けられたのがこの素晴らしい結果に繋がったと思います。そして岡山のジムの選手として初の世界王者誕生、おめでとうございます!

 

第五試合は那須川天心選手対ルイス・ロブレス選手の八回戦。那須川選手はこれまでの試合と比べてみても攻めっ気が増したような感覚で、持ち前のスピードからの有効打の左ボディが何度もヒット、からの結果はロブレス選手の足首負傷により那須川選手のTKO勝利となりました。本人はじっくり進んでいくとおっしゃられていましたが、これまでの試合内容を見てみてもほぼフルマーク無傷、もう数段飛んでいいのでは?試合後インタビューではバンタム級でやっていく?ようなことも発言されていたので、一段とバンタム級が盛り上がっていいですね。

 

メインは世界ライトフライ級タイトルマッチ。王者寺地拳四朗選手対挑戦者カルロス・カニサレス選手。カニサレス選手は元同級世界王者で26勝19KOというとんでもない実績の選手。

 

 

 

 

 

(泣いちゃった)

 

 

いやあ、なんかもう中盤辺りから感情が込み上げてきちゃって。あらためて寺地選手の試合は凄い。凄い。面白い…と言ってしまうのは、試合後に解説の村田さんが”素晴らしい試合は選手からすれば…”というような旨の発言があったので色々な意味で失礼だとは思いますが、やはり以前に比べ攻め攻めの打ち合いスタイルとなったのと対戦カードも実力者ばかり。その攻め気が増したぶん被弾も増え選手として受けるダメージも目立つようになりましたが、それでもハードパンチャー相手であろうとも引かず無尽蔵のスタミナで果敢に攻めて打ち込んでいく。そらもう揺さぶられます。もう、凄い試合でした。凄い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年末の日本バンタム級タイトルマッチにて試合をした、穴口一輝選手が未だ意識が回復していない、という記事(今月18日のもの)を目にしました。深刻なダメージから試合後の記者会見は中止、その後病院にて緊急手術といった記事も追っていましたが…回復を願います。