人生たらたら

書きたいことを書くだけのブログ

王義

※LAST NETABARE WARNING※

 

 

 

 

 

 

 

 

穴に落ちた先にはいくつもの階層が連なっていて、その中に存在しているポーンに話しかけてみると、”竜の鼓動を20個集めれば真実に辿り着ける”とのこと。”竜の鼓動”とは一部サブクエストのキーアイテムとしても登場した、尽きた生命を復活させることができる重要アイテム。プレイヤー自身としても、シレンでいう復活の草(を任意にしたもの)と同等の用途で使用できる。

 

すみません、あの

 

この竜の鼓動収集クエスト辛っす。

 

正直言ってしまうとこの時点で中断して投げてた。何故かというと、この収集クエストは階層毎のモンスターを倒したり宝箱の中身だったりから収集していくのだが、まさかの”階層によってモンスターの種類or出入り口の位置が違うだけ”のコピペマップマラソン(一部別のマップはある)。

 

こういう系の作品って、エリアマップクリア進行式の作品と違って、それこそ広く見渡せて歩ける世界ありきだと思っていて。

 

この作品でいえば、この竜という強大な存在からのそこに存在する万物の世界があってこその、様々な依頼クエストによっての反応ありきの部分が面白いと思っていて。自分の足で未知の地へ赴き未知のモンスターと遭遇し、その先に見つけたものから人々の関わりを深めていく。モンスター討伐や素材集め私欲のための地域密着型もあれば、竜の存在に真っ向から立ち向かうもの、それを盾に裏で暗躍するものがいることを知ったり、実は別関係のことだと思っていたことが繋がっていたり。やってること自体作業は作業で同じでも、その先にある物語が気になって黙々と続けてしまう、その辺りに魅力を感じていた。

 

しかし、まさかのここにきての鼓動収集クエストはただ地下?世界マップをぐるぐるするだけ。エンドコンテンツや追加ダンジョンならともかく本編佳境の部分で戦闘だけのコピペダンジョンを周らせるのはちょっと…先日の領王ご乱心イベントから”この先はどうなるんだろうどう風呂敷を畳むんだろうワクワク”とあった気持ちが急速冷凍。

 

個人的にはやはり”世界と人との共存関係”が好きだったので、例えば領王からの狂言であった竜の手先(回し者)ポジションが人間に乗り移っている体で本当にいて、一般生活に溶け込んでいながらその起こす事象を覚者が解き明かし突き止め、そこからなんやかんやあって真相、という風な流れの方がよかった。

 

ハアハアハア…ようやく竜の鼓動×20を集めたぞ…!

 

その先には謎の時空世界。覚者として前に進み真実に立ち向かうか、前にも後ろにも進まず平穏な世界に留まり過ごすか、と選択を迫られた。そりゃ前に突き進む行動を選択、すると”もうやめとけやめとけ平穏が一番!”というノリで立ちはだかるはこれまでに出会ってきたNPC達。

 

これは普通に考えて、この先にいる何かの者によって思考をかき乱すため作り上げられた幻影であろうが、本当に惑わすためなのか、それとも覚者自身の奥底にある平穏を追い求める無意識な感情が呼び起こされたもの、なのかもしれない。ここはどうするかちょい考えたが、幻影なら幻影として討ち勝たねば前には進めぬ(気持ち的な意味で)。そういうものだと分かっていても見た目も声も一緒のため流石に心を痛めながら(領王以外)、全員切り捨て御免。

 

覚者やら世界やらの真相パート。

 

 

…………

 

……………………

 

よく分からなかった(平常運転)。

 

えっと、覚者というのはこの世界を統べる”界王”と呼ばれる存在。”意思の力”によって成されている概念でいわば自分自身。そして界王として君臨するものは、更なる意思の力を求め新たな覚者をドラゴンの力によって模索、その自身(現界王)より大きな意思の力を持つ覚者に自身を討たせ解放、また新たな界王として代々永遠に世界を統べていく輪廻転生世界…みたいな感じだろうか?過去のドラゴンの覚者や世界について説くような台詞も思い返してみると、このドラゴンというのはその現界王に挑むも力及ばなかった覚者がドラゴン化とされ、次なる覚者を追い求める存在、とも考えられるかも。

 

そもそもの話として、界王の存在が世界にとって必要不可欠な理由はなんなのか、ドラゴンを生み自身を討たせ今よりもっと大きな意思の力を追い求める理由はなんなのか、その辺りはちょいと分からない。平行世界やこの世界ではない世界もあるみたいらしいので、この界王という概念がある世界に関しては、その世界の維持の為に意思の力の活性化が必要、ということなのだろうか。

 

界王引継ぎ儀式として用いられる神剣”リディル”を現界王に突き刺し、プレイヤーが新たな界王として誕生。それからは玉座に座るとすっかり元通りになったカサディスと領都にワープ、透明人間となって見回りタイム。だが人と接触もしないし話かけられもしないマップ移動もできない(玉座に戻る)、本当にただ世界の一部となった感覚。

 

(…これでおわり?)

 

物語的にこの世界のこのままの状態で来るべき時が来るまで半永久的に君臨し続ける、というある意味ゾッとする締め方もアリかも…とも思ったが(電源を切るしかないみたいな)、流石に何かあるだろうと模索。

 

とりあえずひたすら周回。何度か世界を行き来していると、昼↔夜との移り変わりはしていたので何かのヒントか?とも思ったが不明。何故か物理的に”掴むことはできた”ので村人を手当たり次第ブン投げてみたり、夜闇の海に投げ込んでみたり、自ら飛び込んで海中のフゥゥゥゥゥオオオオオンンブクブクブクブクにやられてみたりもしたが、元通りの挙動なだけで何事も起こらなかった。

 

ううう。

 

分からないから諦めようかな…と思っていた矢先、ふとまだ何かないかと道具欄を確認してみると、そこにあったのは先述の”リディル”。そしてその項目に合わせると現れた選択肢が”持つ”。持つ???まさか???持つを選択すると、まさかの自らの身体に剣を向けそのまま”やる”か”やらない”か風の選択肢に。

 

これは一体…?引継ぎがないまま終わらせてしまえばこの世界は消滅するだろうし…もうこんな維持の為に犠牲を払うような世界はやめにしよう、というプレイヤー覚者の意思の表れ…なのだろうか?強い意思の力によってこの世界を統べることができるのならば、逆に終わらせることもできる…のはなんとなく分かるが、それはそれとして再構築できなければただ消滅するだけでその選択の意味がないし…

 

どうなるか分からないけど、他の道もないので(思考中がゆえの何度かフェイントをしながら)”やる”を選択。

 

するとまずは案の定この界王世界は消滅、その下にあったカサディスに向けての落下。もうこの時点で覚者は息絶えている?が、共にいたメインポーンが何やら自身をプレイヤーと融合、意識を取り戻した。

 

そこから覚者の身体として発せられたメインポーンの一言(声)、この辺りもよく分からなくて。まず最初に覚者の身体に乗り移った結果、身体は覚者だが、その意識は”覚者本人”なのか”ポーンのもの”なのか。

 

その一言以降無言だったのは、覚者本人の意識が戻りポーンは先程の一言を発することが限界で、覚者の生として既に宿った後(ポーンの意識が潰えた)なのか、はたまたポーンの意識として宿りその覚者の意識が潰えたという現実に言葉が出ず黙るしかなかったのか。ポーンもその意思の力によって生み出された概念ならば、その身を費やして生を与える力としてもなれるのではないか、という所からきた択一の憶測。

 

個人的な考えとしては”覚者の意思は絶えポーンが宿り残った”後者寄り。理由としてはどう考えてもハッピーエンドで大円満な展開にはならないため、残された者達含めそちらのほうがより哀愁が漂っていいかなと。いやそりゃねハッピーエンドがあるならあるでそれに越したことはないよ。

 

最後にひとつ、この界王世界が消滅したあとの今の世界自体はなんなのか?

 

別の世界に作り上げた…感じはしないし、この世界が消滅してしまえば覚者ポーン共々消滅してしまいそうだし、そうだとしても落下後に高好感度キャラが迎えてくれてるのでこれまでの出来事が消えている訳でもないし…平行世界というその基準はよく分からないけど、これまでの犠牲を払った出来事だけ都合良く改編された世界に移り変わった…というのも虫が良すぎて意味分からないし…その犠牲も誕生も界王ありきの世界であるからであって、そこの事情はどう清算してよいものか。この辺りは全く分からんかった。

 

といったところで。

 

スタッフロールが流れての”ドラゴンズドグマ”本編クリアです。

 

物語については、おそらく世の中のプレイ済みユーザーの方々が(自分にはない)想像力語彙力文章力によって(自分より)数億倍正確で深く事細やかに面白く考察されていらっしゃると思うので、そういうのに興味がある方は調べてみるのもいいかもしれません(いうまでもなく自分でプレイしてから…かどうかは勿論個人の自由)。製作者が定めた何らかの真相自体決められたものがあるにしろ、そこに行き着くまでの道筋や思考これまた別の角度からの目線、その考察がもし合っていなくとも斜め上にブッ飛んでいたとしても、その考え一つ一つ人それぞれの個性が興味深い部分だと思うので。おわり。