ちょいとBL漫画の話をします。
※そりゃあ閲覧注意警告※
つい先日、毎度おなじみ不定期開催BL漫画試し読み漁りタイムをたしなんでおりまして。ふむふむ、ふぅ~ん…なるほど、ほ~ん…パラパラパラパラ…これはこれは…ほうほう、ではこちらの作品は…
あっ
あああああっ!!!
そのとき見た作品は”オメガバース”設定のもの。
個人的にこのジャンルに対しては、中立の感情というかフラットな立ち位置。そもそもジャンルに限らず”それをうやむやにしちゃったら身も蓋もないよ”系というのが苦手でありまして、例えばただ設定上の本能のままに流されてしまうだけ(のように捉えてしまう)展開などなどはこう、自分の感性には刺さらないというか。各々の性別間の葛藤や立場や世間体があってこそのジャンルというか。ごちゃごちゃ闇設定を盛ればいいと言いたいわけではなく、反抗心やプライドの障壁が垣間見せる展開、些細な割合でいいのでそれさえあれば自分にとって簡単に刺さる境界線であります。
話を戻して。
その読んだオメガバース作品をパッと説明すると、オメガの主人公はアルファに対して過去にトラウマ事件ありアルファ不信気味、その後なんやかんやあってアルファの人物と出会い、再びフェロモンにより衝動を呼び起こしてしまい主人公はもう諦めの境地絶望堕ちしかけたが、アルファはその本能に抗い耐え凌いだ…という感じのもの。
\逆転の発想/
まさに目から鱗!!!からの灯台もと暗し!!!ついでに全角度おれブサし!!!自分としては結局設定上の本能に真っ直ぐ呑み込まれてしまう展開は苦手→ならひたすら耐え続ける展開にすればいいじゃない→という表裏のコイン、磁石のN極S極、裏の磁石に追従する表の砂鉄、この気が付いていないだけですぐ隣にいたような方程式におれは今まで気付かなかったのか!!!なんでことだ!一筋の光明はすぐ側にあったのだ!!!そのとき!!!深夜一人部屋無職中年男性の心の躍動が周囲を震わせた!!!
これにて、まさに先述したMY解の公式に繋がる!!!些細なことでもいいからその現象から一歩引くような、現実を正直に受け入れられないそのワンクッションさえあればその後の展開が引き立つ!!!この一度本能に抗い打ち勝った、というワンジェルクッションがあったからこそ物語を、こう、なんだか良い感じに、うおおおお!と受け取ることができる!!!0から数ページで1になる、という展開ではなく、0.5や0.75やらマイナスに突入してもいい、その葛藤や焦燥や障壁の積み重ねがおれのハートにダイレクトアタック!!!→ライフで受ける!!!→ぐわああああああ!!!となるのだ!!!ふうぅぅぅ!!!
ふむ、心理的にこれはどういう捉え方となるだろう…?視野を広げた結果や客観的な思考とかではなく、その作品を見る立ち位置を変えた?…う~ん、自分の嗜好としての目線自体は変わってないけど、打ち上げ花火下から見るか横から見るか上から見るか、球場の観覧席を内野から変えてなかったけど、外野席から見てみることで景色が変わったように受け取れた、みたいな。自分の頭ではこれといっていい表現方法が見つかりません。筆者の気持ちを汲み取りなさい(全五点)。
もちろん全部が全部ではないので未だ狭い視野角ではありますが、またひとつ見識を広げることができました。めでたしめでたし。