ちょいとタンスの整理をしていたわけです。
すると中から出るわ出るわ昔の写真群。そこには家族写真、若かりし幼少期の頃の自分の姿も。当時の記憶なぞ当然ないけど、自分の小さい頃の姿を見て、なんだか感慨深いものがありました。
んで、その写真というのが、今のお気軽パシャパシャキャメラではなくて、使い捨てのインスタントカメラで撮影したもので。一枚シャッター押す度にジーコジーコして、撮影しても出来上がりがその場で見られず、写真屋さんで現像してもらってはじめてその結果が分かる、という時代のものでした。取り直しなぞ甘えは許されない枚数制限アリ一発撮り、現像してみれば半目だったり目がつぶってたり逆光で顔が映ってなかったり、とキャメラマンの腕の見せ所でもあるブツでもありました。
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写真で思い出したんですけど、昔キャメラが趣味のとある知人からキャメラを使わせてもらったことがありまして。憶測だけど見た感じ安物ではないと思わせる高級感あふれるカメラ本体&レンズで、何の気なしにちょっと撮らせてと言ってみたら、数時間ほど触らせてもらったという感じ。撮り方を軽く教えてもらいながらパシャパシャパシャパシャ…
…なんだか写真が腑抜けている。
自分の御点前を確認して、率直に浮かんだ感想。自分なりに色々と角度や光を調節しながら何度撮影してみても、結局は腑抜けた写真止まり。
使用しているカメラは一緒なのに知人の写真と比べてみても、やはり全然違う。何かオーラが違う。勿論、普段から情熱を注ぎこんでいる人と比べる時点でおこがましいのだが、努力の部分は当然として、芸術という分野に対しての感性というか、根本から差が見て取れた。美術館の写真展とかに行っても見事に圧倒させられるし、その人それぞれの感性は単純に羨ましいと思った。
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”自分が納得できる写真を撮ってみせる!”と息巻いていたものの、数時間で一枚すら撮れずに終わったこの結末。少し悲しくなったけどパシャってる間は楽しかったのでよかったです。