人生たらたら

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テイルズオブベルセリア 〆

なんかグレード貯まったら満足しちゃった。

 

 

 

 

 

ということでベルセリア総括タイム。例の如く過去の発言と重複していたり手のひら返しの部分もあるかも。本編クリア後あらためての心境ってやつです。

 

 

”とても面白い”と感じた作品でした。

 

初周プレイ時間はラスダン出現時点で60時間、その後サブイベ世界旅行&ラスボス戦に向けての準備時間で30時間、本編クリア後ちろっと1時間、計91時間ほど。会話発生散策をしていたらこんな時間が経ちました。とにかくボイス量がすげぇんだ。

 

 

・物語面。

 

出来る限りネタバレにならないようにふんわりと思ったことを述べていきます。面白く感じた作品ほど周りにネタバレはしたくないというか。君の目で確かめてくれ。

 

今作のキャラ、からの物語の本質として言うのならば”エゴイストの集い”。いわばエゴとエゴのシーソーゲーム。”流儀”という言葉が作中に何度も出てくるが、誰に疎まれようが恨まれようが世界を敵に回そうが、敵味方関係無くとにかく自分の心に芽生え根付いた自我に向かって突っ走る。ライフィセットとエレノアはその立場上ともかく、ベルベットの本編後半イベントシーン含め基本的にどのキャラも元からある決めた道からブレることもなく、一本の道として貫き通したのは好感触だった。

 

まあ一つ思ったのが”身内の生死に関わるようなことを説明なしに勝手にやるな”ということ。(サブイベントで取り上げられた)病気があったにしろ、自身の過去や世界情勢やらどんな事情があったにしろ、所業自体は流石に雑かなと思った。

 

キャラは皆好きだが、特に好きだったのはアイゼンとエレノアの二人。

 

アイゼンはバラバラな性格のBメンバー陣を良い意味であしらえる性格というか、パーティバランスに特に欠かせないキャラだと思う。ゲラゲラと賑やかすような狙った感じのノリではなく、補佐的な調和ノリが楽しかった。本人は至って真面目で真剣なのにどこかが面白いというか。戦闘面でも敵が”劣勢”のときにしか発動できないオラつきBSも好きだし、メンバーで唯一BSに発動条件があってとっさの回復&無敵が付与できず敵に囲まれればボコられるところも好きだった。

 

エレノアはその生真面目な性格故に、当初はいつ発狂してもおかしくない立場であったのにも関わらず、目の前の真実に一つ一つ真摯に向き合っていく姿にとても好感が持てた。というか普通に可愛い。一番好きなシーンはノリノリで船を窃盗するところ。可愛い。

 

唯一苦手だったキャラは甘ちゃん姉弟の姉。弟はとにかく頭ごなしに最後まで敵意丸出しで挑んできたので分かりやすくていいが、姉はぐだぐだと私可哀想棚上ムーヴ、からの断固として上から目線は辛かった。

 

作中の展開を通して見ても”今のシーンはなんだったんだろう?”とか”なんでそんな行動を起こしたんだ?”と思うことも、後に納得のできる理由付けがあり伏線回収もきちんとしていたし、これといった物語上の矛盾や破綻も無かったと思う。ご都合展開もちらほら感じたが自分にとっては”それでいい”。どんな無理矢理展開でも何かしら納得できる動機付けがあればいい。”あの時の意味深(不可解)な行動はこういう意味だったのか”と思えたのが物語モノとして良い心地よさだった。

 

作中で一番好きだったイベントシーンは、初地脈脱出後エレノアがとある人物と秘密の通信会話をしているイベントにて、案の定バレバレで後ろから眺めているベルベット&アイゼンの表情のところ。

 

 

・戦闘面。

 

自分のプレイ済過去作シリーズと比べ面白さはトップクラス。そして良い意味でのわちゃわちゃ三國無双感は歴代トップだと感じた。とにかくBSが強力で派手で爽快でとても良かった。

 

そしてダーク&リスキー時の援軍システム。過去作のような一戦闘六匹まで等という形式ではなく、撃破すると続々と新たな敵が湧いてくるというのが、この戦闘の爽快感からとても素晴らしいシステムだと思った。援軍システムは(イベント戦を除き)押しつけられるものではなく、あくまでプレイヤーの自由選択なのが良し。

 

個人的に一番印象に残ったのが”高難易度でも比較的敵の耐久が抑えめだった”というところ。元々の敵パラメータが抑え気味だったのか弱点特効倍率が高めに設定されていたのか直接の要因は分からないが、やる時も一瞬やられる時も一瞬、という調整はとても好みだった。敵の火力が高かろうが動きが早かろうが、耐久面をきちんと調整してもらえば攻めと守りのメリハリが効いて楽しめる、ということ。耐久面もガッツリ上げられてしまったらただダレるだけで面白くはない、ということ。

 

個人的に気にかかった点。

 

とにかく秘奥義。自分は何度でも言う、”演出のブツ切り”が爽快感を損ねているということを。コンボ→秘奥義発動→演出→ホワイトアウト敵味方共にその場で棒立ちリスタート。これがもう…本当にやめてほしい。思い返してみれば、このような形式はいつからだっただろうか。本編では確かエクシリア1から?だったような気がする。グレイセスソフィの第三第四等もコレだったか。外伝のマイソロ系も全部↑コレ。

 

理想として”演出終わりのまま戦闘マップに移行してほしい”のだ。それとその秘奥義でトドメを刺した際”最後の一発ヒットでそのままリザルト画面に移ってほしい”のだ。これがされているのとされていないのでは、爽快感が全然違う。

 

自分の知識ではヴェスペリアまではこのような形式だった。グレイセスもそのまま戦闘マップに移行するが、トドメ時は厳密に見ると一瞬間が空いているのでちょい減点。ベルセリアはどちらでもなく、演出ブツ切り棒立ちリスタートトドメ時戦闘マップ一旦戻り目に見える間が空いてからの敵撃破演出リザルト、というやってほしくない要素を全て詰め込んだ形式となってしまっている。今作のBSはとても良かったが秘奥義は正直マイナス。

 

自分の好きな演出の秘奥義はベルベットの第二、エレノアの第二、アイゼンの第三あたり。しかしこれらも棒立ちリスタートで台無し。アンスタンヴァルスが何故あんなにシンプルなのに格好良いかというと、そのテンポとカメラワークとSEからの最後の一発でガシャン!と前方に敵が吹っ飛ぶのが良いんですよ。吹っ飛ばす系は吹っ飛んでほしいし、打ち上げる系は打ち上げてほしい。アイゼンの第三とかも敵が戦闘マップの端まで一気に吹っ飛べば気持ち良かったと思う。

 

今作は秘奥義の出しやすさから無限コンボを危惧してブツ切りにしたのかとも思うが、通常敵はともかくボス戦は硬直が少ないのでロクにコンボ繋がらないし、ソウルバーストもするので別にブツ切りにしなくてもいいのでは、と感じた。

 

他には通常敵のガード性能(反応?)が高すぎることにちょい引っ掛かったのと、BSは敵の耐性を参照しないでほしかったくらい。せめてダメージは等倍~にしてほしかった。アイゼンがうおおおお!!!と頑張っているのにダメージが1、1、1はちょい悲しかったよ。

 

 

・システム面。

 

デフォ設定のアイテム&装備のショートカット機能は素晴らしい。特にマスタースキルの存在から装備画面へと向かう頻度は多いので、ショートカット→ボタン一回でメニュー閉じができるのは良かった。

 

料理も元の料理効果に加えてパーティの体力全回復がデフォで備えられているのが素晴らしい。過去作では戦闘不能で戦闘が終了した際など、いちいちメニューを開いて蘇生という手順が必要だったが、今作では料理をすればお構いなしに全回復。TPという概念がなくなったので戦闘外でリソース管理する必要がないため、体力は料理で全回復というのは本当に良い仕様。

 

レアボードは操作性があまり良くない上にそこそこ遅いので、もう少し利便性を良くしてほしかった。というか普通の移動速度をデフォからMAX200%くらいにしてほしかった。それと今作はミニゲームが結構な数あるが、どれも全体的に低予算感だったのは残念。

 

アタッチメントは上限コストがあるのは謎。そしてビジュアル面で気にかかったのが、デフォ以外のオリジナル衣装が無い?ということ。カラバリ&着ぐるみ、からの水着も冬服も温泉も配膳もどれも衣装のベースが一緒。全部白黒系で型紙が一緒。キャラ皆一緒。冬服!?と衣装を発見したときはエターニアのような感じを期待していたのだが…只の使い回しだった。商売なのでDLCで衣装を売るのは当然だと思う。しかし、せめてソフト内だけで各キャラ二着…まあ、最低一着くらいはオリジナル衣装を実装してほしかった。

 

グレードショップに”術技引継ぎ無し”。どうしてだろう?と考えてみた。物語導入部分は所持技ロックすればいいし、BSも秘奥義も進行によって随時解禁だし、何故引継ぎを無しにしたか…それはおそらくロクロウのBS3と秘奥義3の存在なのかな、と。システム技で唯一そのキャラの物語が関わってくる技というか…って別にええやん二周目以降なら。ジアビスでは周回向け秘奥義カットインが追加されるなどの根回しがされていたのに。結局ラスダン中ボス撃破まで技ロック、というのは寂しかった。

 

 

クリア後ダンジョンは…すみません、やっぱりなんか無理でした。二周目はラスボス倒さなくても解禁、ということもありませんでした。もうエンディングを知った上で二周目を通した後なのに、結局なにか気が乗らないというか…我ながら面倒臭い性格ですが、物語が良かった分、結局本編をクリアした時点で満足しちゃうというか。前にも言いましたが、過去作のような感じで本編クリア前に隠し要素解禁にしてほしかった。

 

 

ということで。色々と隅を突いたりもしましたが、今作の作品自体がとても面白かったので、それだけでもう十分に楽しませてもらいました。プレイしてよかった、と思える作品でした。初周ハード→イヴィル→カオスと随時解禁に合わせて最後まで最高難易度で本編クリアできたので、自分の心の中にトロフィーを贈りたい気持ちです(?)。ありがとうございました。楽しい時間でした。