あのさ、”たくあん”ってあるじゃないですか。何だか無性に食べたくなったので、たくあんを買ってきて真上から見て縦に真っ二つカットマンしてポリポリポリンキーしていたわけです。んで、次の一枚に向かおうとしたとき、丁度そのたくあんが二つに切れていなくて、たくあんとたくあんが繋がったままの僕の私の塊魂だったんです。あらら直線に切れておらんかったか、と思っていると、その最後の端が繋がったままで上下に広がった状態のたくあんがかの”パックマン”に見えてきたんです。するとみるみるうちに意識がそっちに引っ張られてしまって、もうそれがパックマンが口を開けた姿にしか見えず、その場で目に見える光景を投影したうえでの脳内パックマンが始まったんです。トゥテテテテッテートゥテテテテッテートゥテテテテッテーポワポワポワポワピッ↑と音楽が(頭の中で)流れ始め、自分の中のパックマンが動き始めたんです。皿に盛ってある他のたくあんの繊維?が迷路ルートと映し出され、もうそこからは毎度のあいつを避けながらルートを構築、ポピポピポピポピとたくあんマップを食べ巡り回り、ピヨピヨピヨピヨと毎度のあいつを撃破していく。勿論たくあん自体にパックマンステージはない、ないのだが頭の中ではあの白黒マップによって埋め尽くされていたのです。そいで、それから数分間脳内たくあんパックマンをした後ふと正気に戻り、いやいや自分、箸を両手に持ったままの状態で何しとんねん、と我ながらなんだか今の状況がおもしろくなったので、フハハ、ハハハ…と突然一人で失笑。周りから見ると食事中に突然ひとりで笑いだすただの不審者なので、順当な反応として素直に気味悪がられました。その場の空気をホラー寄りにさせてしまったのですがこれを正直に言っても更なる恐怖心を煽るだけなので、フヒヒスァセンタダノオモイダシワライッス、とその場をなあなあにするしか方法がありませんでした。いやあアハハハハ我ながら精神がなかなかに疲弊しているのかもしれませんねアハハハハハハハハハハハ。