あんこを温めては塗ったくる一時の安らぎ、現実逃避のノンフィクション。夢も希望もないこのリアル。からっからに干からびている情熱の大陸。いつまでも晴れないお天気模様。懐中電灯は用意したかい?ううん困ったな、電池がないや。じゃあエネルギーを発生させよう。なんか線が繋がっている自転車に乗ろう回そう。せいせいふんふん。あれ相当な運動エネルギーを加えないと全然だよ。ラジオぶんの電力も必要だね。ケイデンスを上げろお薬は使うな。あくまで人一人の力、だからこそ合わさる力。混ざりあった力が天地を揺るがす不文律となり、微かな記憶を頼りに裏路地を辿る旅へと。身分証明書はない。身一つで殴り込む摩天楼。張る意地のみ持ち合わせる悪足掻き。痛みを知る心意気が振り子のように不純物を奏でる。ここはまっくら。二メートル先の景色も見えず、聴覚だけを頼りに歩を進める。ああここはどこだ、方位磁石もGPSも何にも頼れない。ならば自身の第六感を信じるしかあらず。できる準備はしていない。何故ならばできる準備がないからだ。上も下もない。何故ならばここは自分一人の世界だから。目の前に次々と振りかかる憂いある残像を追い、いつか試される覚悟へと。