人生たらたら

書きたいことを書くだけのブログ

10分で

ということで”デビルメイクライ1”をサクッと振り返り。

 

※ネタバレ注意※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今作の発売年は22年前の2001年、そして此度自分にとって初プレイシリーズの作品でありました。

 

第一印象の通り、物語の舞台となった島にある城の中で敵を倒しながら扉を開けるために鍵を探しにいったり、スイッチを押したりアイテムを使用してマップギミックをいじったり、雰囲気は完全に旧シリーズバイオハザードの系譜。正直いうと、もっと敵が大群で押し寄せてきて掃討→進行→掃討→…というものをイメージしていたのですが、思っていたよりかは仕掛けを解くパートが多かった印象でした。”スタイリッシュ”という未プレイの頃に抱いていたイメージとは少し異なりましたが、一作品として見てみると仕掛けパート要素は特別重くもなくテンポ自体も良好だったので、それらの要素も含めての名残りだったのかと。個人的にはサクサク進められて気になりませんでした。

 

戦闘パートについては、とにかくスピード感があり効果音も派手で、デビルトリガー時のラッシュ制圧感はかなりのもの。トリガーゲージの回転率が驚くほどよく、通常時はある程度意識配分を回避に寄せて戦い↔溜まったら魔人化でラッシュ、だからといって攻め一辺倒に動きすぎてしまうと敵火力的に追いつかなくなってしまうためゴリゴリのゴリ押しは厳しい、という立ち回りの緩急の幅、押し引きの要素も含まれたバランスがとてもよかったです。そして敵のモーションやら個性に関しても、特定の攻撃でDIE演出が流れるのも含めとても作りこみがされていた印象でした。戦闘面での不満点があったとしたら、結局カメラ視覚問題が大きな割合かなと。

 

作品を通して気になった点は、”コンティニューの仕様”と”獲得レッドオーブ数”の少なさでしょうか。腕前が足りないからアイテムを消費するのに、アイテムを購入する度に時価が上がっていく、ランクも低くなり獲得オーブ数も少量、新スキルも習得できず、イエローオーブも買えずミッションの最初に戻されてやり直しが大変という悪循環。アイテムの所持制限があるのだから、使用有無実績とかランクとかで区別して配慮してくれても…とも思いましたが、ゲームオーバーなのに大したデメリットも無し?という観点ともなりますし、それらも今作の個性なのでしょう。

 

 

 

 

 

物語面について。

 

演出含め、個人的にここが一番好きかも。

 

まずオープニング部分から引き込まれるような展開、道中通してダンテというキャラクター性がド派手に存分に発揮されていく。進行上の物語核心部分としては、導入部分→(道中はほぼ敵との掛け合い)→最終局面エンディング部分、と偏ってはいる配分なのだが、逆にそれがテンポの良さにも繋がり、内容こそは長く多くは語らずも場面ごとの印象も強くなり、アクション映画の王道を一本分見たような感覚を覚えました。

 

母と兄の仇を探すために便利屋デビルメイクライ営業ダンテ、そこに現れたのは仇の手掛かりを持つトリッシュ。お互いになんやかんやあってダンテは仇の元に到着し打ち破って悲願達成、その後島から脱出、便利屋店舗の名前を作中の台詞にあった\ピー/に変えダンテはトリッシュと共に歩み出してエンド。という作品としての王道感があったのもそうなんですけど、エンディングを迎えたときの”後味スッキリ感”がとても大きかったんです。

 

それは何故だろう?と考えてみると、俗にいう”匂わせ成分があまり感じられなかったから”という答えに辿り着きました。

 

こう、ゲームに限らずシリーズ化されるような作品って、次回作の展望やらを見据えて”わざと作中に謎を残す”や”エンディングで匂わし”など、それらを一つの作品では解き明かさず次回作にご期待ください、というような手法を用いるじゃないですか。それ自体の良し悪しは結局製作者の調理法にもよるんですけど、それが露骨すぎるのもモヤモヤしてしまうというか、とりあえず一作品として出すなら一作品の中である程度ケジメをつけてほしい、という気持ちもあるんです。

 

今作は”どうやってそうなった?”というライブ感こそは何度かありました。ですが匂わせに関しては、最後の絶賛封印中ムンドゥスからの”再び甦るぞ!”くらいで、これも封印される系シーンなら必ずといってもいいくらいおなじみの台詞のため、気にする範疇でもありません。物語がパッと始まってパッと畳んだ、その作品をすっきり終えられた部分がとてもよかったと思いました。

 

 

 

 

ということでサクッと振り返りおわりです。

 

システム面の都合もあって難易度はやや難しめに感じられましたが、ダンテがカッコよく爽快感もあり、ダンテのカッコよさもありダンテのカッコよさもあって面白かったです。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

ちょいと最後に。

 

今作、先述の通り店名がデビルメイクライから始まり、エンディングで\ピー/に変わってエンドとなったんですけど、それなら今ゲーム作品のタイトルも後者のほうがよかったのでは?とも思ったんです。

 

まずタイトル名\ピー/を知る→オープニング開始、店名デビルメイクライ→あれ?ゲームタイトルと違うぞ?どういうこと?→エンディングを迎える→タイトル\ピー/の意味を知る→あっ!だからこうなったのか!→といった形式のほうが、タイトル名回収の相乗効果もあってよかったのでは?と。

 

なんでそうしなかっただろう?と2秒くらい考えた結果、デビルメイクライのほうが語呂がいいから”という憶測100の結論で幕を閉じました。おわり。