人生たらたら

書きたいことを書くだけのブログ

ファファファファ

ここまでプレイしてきて、ふと気が付いてしまった。

 

 

 

テュポンはパパ。

 

 

今作の物語を簡単に説明すると、わがままテュポンが大暴れして多方面に大迷惑をかけているので制裁を加えよう、という話である。そして今作の主人公がこの島に流されてきたフィニクスとなるのだが、このキャラはどうやらエリート兄ちゃんの存在もあってやや影に隠れるようなポジションだったらしく(素の状態で90°以上の傾斜石崖をほいほいクライミングできるのはおいといて)、つまりはその状態から神々の力を授かり、はたまた助け各方面から力を身に付けながら、テュポンを黙らせてこの世界の呪いを解くぞ、という話である。

 

そのフィニクスパワーアップ部分に関しては、テュポンが生み出した亡者を撃破したり、テュポンが作り出した(多分)迷宮に潜って神の力or装備を蓄えたり、呪いを掛けられ肉体や精神をいじられた有名どころの神々を助けて恩恵を授かったり。総じてテュポンが迷惑を掛けた部分の解決がフィニクス自身の礎となっていく形となっている。

 

まず、進行具合によってテュポンからのメッセージが送られるシーン。これは俗にいう”いつでもお前のことを見守っているぞ”ということであり、フィニクスの成長段階の度に”形式上討たれるべきポジションなんだけど…”と思いつつも、ついつい我慢できずに口から言葉が出てしまっているのだ。そして迷宮内などの発言も、”お手並み拝見といこうではないか”、”ほう、なかなかやるではないか”などの隠しきれない愛情がこぼれ落ちてしまっている瞬間も見られる。

 

だからといって、本人の成長のためにならないためか行動面に関しては甘やかしているわけではなく、迷宮内で体力が尽きてしまえば問答無用ではじめに戻される、基本迷宮内の壁はクライミング禁止、乱暴なショートカット封じのスタミナモリヘリゾーン設置、時限要素実はなかなかすぎるほどに時間がシビア、レーザーは固定ダメージではなく最大体力5割ダメージ(体力上限アップしようが二本で即貫通)という緊張感を逃さない点も抑えている。更にいえば迷宮の仕掛けを解かれ、神の力を身に付けようとする場面でもこれといった邪魔も妨害もするわけでもなし、やれる範囲でやればやった分だけそこにある力を受け取らせてくれる。これは”よくぞここまで頑張ったな”というメッセージである。

 

次に時折フィールド上で起きる”テュポンご乱心タイム”について。これも進行度によって起きるもので、強力なモンスター&爆発式テュポンストーンがフィールド上に大暴走するタイムのことである。もうお分かりの通り、このタイムの真意は”着実に力を身に付けているようだが、これからも心技体をおごらず精進するのだ”という一釘を刺すシーンである。更にその後、かの有名なヘラクレス一行が呪いにより戦闘マシーンとして蘇させられ戦闘可能となるのだが、それも歴戦の英雄たちと直接戦わせて経験と共に鍛え上げよう、という次なる一歩としての試練である。

 

神々達の解放イベントまわりも、点在亡者と事前にこしらえておいた謎解き程度のもので、解放させる余地をきちんと残されている。そして解決後、少なくとも力を取り戻させてはならない面子が拠点集合に関しても、これといって妨害するそぶりは見せない。

 

結論として、この作品は”テュポンパパの入念な下準備計画によるフィニクス成長記”なのだ。

 

 

 

 

迷惑すぎるだろ。

 

 

いやあ~アッハハハハそんな解釈の仕方があるか。

 

ゲーム的都合といってしまえばそれでおわりなんですけど、いざ玉座に乗り込むまで”時折間接的に実力を試しつつ、遠くから暖かく見守ってくれてる雰囲気”をそれとなく感じてしまいますね。まあこういう神話の登場ゴッドたちって”○○と○○は夫婦”だの”○○を生み出した”だの”○○を別の動物に変えた”だの一見突拍子もないダイナミック家系図というイメージなので、可能性の余地はあるともないともいわずに絶対とは言い切れなくもない、という厳重曖昧保険を掛けておきましょう。