本日”ABEMAにてボクシング放送がある”というのを耳にしたので、早速検索GO。
なんか放送開いたらマイクパフォーマンスやってた。
開幕一番”あっ…”となったので、視聴意識を飛ばし飛ばししながら試合が始まったら見ていく方式に颯爽と切り替えました。イベントごとでもあるし興行でもあるので一概にどうこうは言えないのですが、あくまでもメインは選手同士の試合なので、そこに向けて引っ掛かりを感じさせるような流れは個人的にはちょっと…という感じです。それ自体を否定するわけではなく、やるならやるで段取り良く進行してほしいなぁという印象。
って、
セミファイナルどうなってんだ。
この試合はIBF世界ミニマム級タイトルマッチ、王者バラダレスのベルトに挑戦する重岡選手、という図式。試合序盤からお互いにパンチを出し合うひりつく試合展開、重岡選手は的確にボディを攻め、徐々に相手を追い詰めていく。
そして第三ラウンド。
王者バラダレスが(どう見てもウィービング等では通らぬような軌道にて)自身の頭を前に突き出し、重岡選手のアゴ付近にバッティング。
王者「うええええんいたいよぉ!いたいよぉ!泣」
そのまま無判定試合で終了。
煽りみたいになるかもしれないが流石に言わせてほしい、この結果は素直に酷すぎる。頭を出した側が一人でに痛がり、時間を稼ぎ、突然意味不明に泣き出し、その後もぐだぐだ時間経過、第四ラウンド終了までいけば負傷判定であったが、三ラウンド中の出来事だったため無判定試合、勿論ベルトは保持。
自分から見れば重岡選手からのボディ撃ちが完全に効いてしまい、戦意喪失反則行為→号泣棄権という流れかと思っていたのだが…”偶然のバッティング”とレフェリーは認識したのだろうか?そうだとしても今なら高画質映像なり幾らでも見返せるのだからそれなりの対応ができたはずで、行為→リアクション自体が論外なのは前提として、レフェリーの対応も首を傾げざるを得ない。そもそもこれがまかり通るならこの競技自体できないだろうし、序盤戦ってみて→相手が強いよぉ…→頭突き→あたま痛いよぉ…→で茶番ベルト保持もまかり通ってしまう。
選手達は数ヶ月かけてトレーニングして身体をつくって、有限である競技人生を削りながら高みを目指して闘っているのに、こんな形で済ませるのはとても失礼なことだと思う。重岡選手は全勝記録が続いていたし、実力や試合展開で劣っていたのならまだしも追い詰めていた側だったので、選手自身のキャリアとしても明らかなド迷惑巻き込まれ試合。
なんだかなあ…
いずれ再戦やらする流れになるでしょうが…個人的に”判定どうこう”ですぐ再戦というのはあまり好きじゃないんですよね。ここでいう好きじゃないというのは、不可解な判定を下されたゆえの再戦のことで、選手からすればその返しの機会を得られるので当然あるべき。ですがなんか”とりあえず再戦させればいいか”みたいな協会のノリが苦手。それによって巻き込まれた、選手側のキャリアに付いた一方的な傷はなくなるわけではない、取り返しがつかない、そもそもそんな遺恨が残るような判定を下すなと。
結局偶然なのか故意なのか、は当事者でないと分かりませんが(どちらにせよ言わないだろうけど)、なんとももやもやが残る世界タイトルマッチとなりました。今後もし同試合があるならばこのようなことは………う~ん………