買い物ついでに百円ショップに立ち寄り。これといった目的がなくとも、ついつい百均に寄っちゃう人間。んで、店内にプラスチック盤の中に五十音順で並べてある”判子”が置いてあるじゃないですか。それを見かける度にふと思うことがあって。
”判子を押せる方達はすごい”。
こう、判子って自身にまつわる大事な証明事というか、いざというときに使用されるものじゃないですか。各書類の必要事項を完璧に埋めて→判子を準備→一大決心どりゃあ!みたいな。
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ちょい昔の話となりますが、とある事情にて色々な必要書類を集めて書いて、役所まで持っていき窓口にて職員さんの目の前で判子を押してフィニッシュ、という状況がありまして。
(も、もしもこのラスト判子を失敗してしまったらどうなるんだ…???)
(もし書類不備として処理されてしまったら、また最初から書類集め&書き直しとなるのか…???)
(時間と金を掛けて集めた書類が無駄になってしまうのか…???)
手が動かなくなった。
書類を見つめながらその場で固まってしまった自分、職員さんは”判子お願いします”が聞こえなかった?と思ったのか、自分に対して再度同じ声掛け、その声掛けによりなんとか再動作、あらためて判子に向き合う。嫌な冷や汗をかいているのはいうまでもない。
判子に対して朱肉を付けすぎると、紙に対して滲んでしまう、からの濃い文字が分厚くズレてしまう可能性がある。逆に守りに入って付けなさすぎると、薄くなって文字が見えず二度押し、からの文字ズレが生じてしまう可能性がある。その場所に押すのは一発勝負、そのプレッシャーとの闘い、判子を押す行為そのものが難しすぎるのだ。
もうやるしかない!!!職員さんの時間を無駄に取らせてはならない!!!はああああ!!!
結果・3点。
アハハハハ…すみませんちょっと滲みましたアハハハハ…とばつが悪そうな微妙な空気。その後二枚目三枚目と押していくものの、どれも濃かったり薄かったり、安定して押せた判子はありませんでした。そのときの職員さんは大丈夫ですよー滲んでるのは少し置いて乾かしますねー、と慈悲全開対応してくださり、無事書類は通ったので事なきを得ました。その節は大変お世話になりました。
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なんだかんだ最近は判子の出番も減りぎみ?な空気もありますが、その存在がある以上、いつかまた立ち向かうときがくるかもしれません。今後出番が訪れる際には、事前に家で丹念に練習してから本番に向かうことにします。