兎にも角にも”火力”。
NORMALでほんのちょっとプレイしていた感覚としては、敵の火力は凄いけど二発~三発、体力が増えれば四発でもギリギリ耐えられていた感じで、まあ言うてしまえば多少のゴリ押しでもなんとかなっていた。亜空間無敵回避でんぐり返しもフィーリングでこなしつつ、強攻撃オラオラでもまかり通っていた。しかし、これからはそうは問屋が卸さない。
マシモンずかんいちばん!ウォッチャーのとっしんこうげき!どこっ!八割!しっぽこうげき!ぺちっ!十割!マシモンずかんにばん!ストライダーのとっしんこうげき!どこっ!八割!うしろあしこうげき!ぺちっ!十割!
それらの全身凶器機械獣が数体で群れをなして襲ってくるのである。更にこれで困ったことがあって、(これはあくまで体感の話なので確証ではないが)”被ダメージの乱数の幅が広い”ことと”攻撃被弾時よろけ中に無敵時間がない”ことである。
前者においては低いに越したことはないが、問題は下振れて十割を引いてしまったとき、0か1かを引いてしまったとき。その逆も然りだが不意のワンパンが発生してしまうのは厳しい。そして後者、攻撃を喰らう→ににに逃げなきゃ→怯みが解ける前に追撃が当たる→床に寝る→…という流れが頻発する。基本的に相手側は複数、囲まれた後の攻撃が丁度噛み合ってしまえば一発目の被弾で積み、ということである。繰り返すが、これは体感の話であって実際にそういう仕様なのかは分からない。ただの妄想話かもしれない。
何度も寝かされ続けた後、どういう風に進めていけばよいのかを考えた。
答えは”ジャパニーズNINJAイズム”である。
まずは真っ先に”サイレントアタック”のスキルを習得、道中機械の群れを見つけたらとにかく”草”を探す。敵に見つからずに草へと移動、ルート確認草から草へと体動、石で音を鳴らすぜ誘導、接近すべく立ち回る緩急の制動、もうすっかり見切ったぜその挙動、すかさずステルスキル発動、なすすべなく朽ちたぜその強度、術中にはめたぜ高鳴る鼓動、祝杯一緒に今晩どう?
もはやこれは”天誅シリーズ”である。下手に正面から喧嘩を売っても返り討ちのリスクが高すぎる、ということだが、それに加えて今作の”回復手段の仕様”とも繋がっている。
・花→道端に生えているものを採取して入手。使用するとその所持分だけ"時間経過回復(速度自体は早い)"。
・薬→調合、商人から入手。使用するとその薬効果分"瞬時に回復"。
という二分化されたものとなっているが、花は採取して貯めるのに時間が掛かるし、薬は自然動物の素材が必要なので狙って集めるのが大変、商人から買うにしろ結構なシャード(金のようなもの)も要求されるので気軽に補充できない、非戦闘時体力自然回復などという甘えはないので、減った分はきちんと回復させなくてはならない。回復素材を集めている最中に致命傷を貰ってしまえば本末転倒であるため、可能な限り対面せずに影から狙っていったほうが賢明だろう。
…
逐一目先の機械にビクビク牛歩している自分にとって、まず最初にぶつかった壁は、最序盤で発生するサブクエスト”形見の槍をとりもどせ!”である。
その槍を持っている機械獣を倒せというクエストだが、その地形を見てみると、細い山道があって、そこから少し上がったところに目標の群れ、そして草がない。草がないというか、そこに行こうとしても先に相手に見つかってしまうので実質草なし、ふもとのちょい離れた場所には草がある、というような状況。何度か直接乗り込んでみたものの多勢に無勢、自ら攻撃しながら周囲の敵をケアしようにも回復が間に合わないほどの一発の重み、視覚外からのエネルギー弾でワンパン、はっきり言って自分の腕前では到底かなわなかった。ではどのようにして打開すればいいのか。
石を投げ続けた。
天誅スタイルできずに難儀しているのであれば、それを可能にすればいい。ふもとの草からひたすら石を投げ、一体ずつこちらへと誘導してサイレントアタック、見事クエストクリアすることができた。難易度を上げなければこのような戦法は取らなかっただろうし、石の無限の可能性にも気付かなかったかもしれない。戦いの幅といった意味でもいい経験となったと思う。
さ、最序盤で既にきついっす…