人生たらたら

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アハハハハハ

ということで。やるしかない、スポンジボブ。先月のフリプ作品。

 

自分のスポンジボブ歴は昔に一度だけアニメを見たことがあるくらい。登場キャラの造形はなんとなく分かるけど、名前はあまり覚えていない(もしくは一致しない)、作品の設定もよく分からない、その程度の認識。”台詞量が多すぎて声優さん大変そう…”と心に残っていたくらい。

 

 

~今作のあらすじ~

 

なんか悪そうなキャラが悪そうなロボットを生産するも案の定命令を聞かず暴走した。

 

 

早速スタート。

 

今作はフルボイス?なのだが、”メッセージ表示を置き去りにしていく”のはちょい気になった。どういうことかというと、自動メッセージ送り機能がないため手動でメッセージを進めていくのだが、”同一キャラボイス再生時のみ先に独り歩きしていく”のだ。まぁゲーム自体に支障はきたさないので、そこまで気にしなくていいか。

 

ジャンルは3Dアクション。まずは操作確認、所々にある看板チュートリアルを参考にしながら挙動に慣れていく。スポンジボブのアクションは当たり前の権利のように二段ジャンプ、武器?振り回し通常攻撃、真上昇龍拳、ジャンプ後ヒップドロップ。バク宙や三段跳びやケツワープなどの移動系のアクションは今のところ見当たらない。

 

一通り理解し、一人暮らしにしてはデカすぎる家の中を探索。落ちている”キラキラ”を集め扉をアンロック、その先で”フライ返し”を入手。この”キラキラ”がマリオでいう”コイン”で、”フライ返し”が”スター”のようなものか。ふむ、これらをステージ内で集めて新たなるステージに進んでいく、という王道スタイルだろうか。フライ返しって確か…原作でスポンジボブがフライ返しを使うなんらかの仕事をしてるんだっけか?

 

ん?

 

 

 

”ライフがパンツ”。

 

この作品、俗にいうHP(ハート)が”パンツ”なのだ。スポンジボブのパンツなのだ。

 

 

最初はパンツがステージに浮かんでいるそのシュールさに、少しフフッとなってしまったが、その後自分はハッとした。

 

人類がこの地球上に誕生した頃のことは分からないが、少なくとも現代社会において、パンツというものはなくてはならない存在。一生一つの部屋の中にこもって過ごしていくなり、そういうプレイなどのケースは別として、この現代社会、世界で生きていくために人は必ずパンツを履く。外出しよう、学校にいこう、仕事にいこう、必ずパンツを身に付けて家のドアを開ける。一生の内、パンツを履かない時間の方が少ないだろう。

 

例えば風呂から上がって全裸でいる状態から、いざ衣類を身に付けるとなった際の行動を思い出してほしい。衣類の選択肢の中から、大抵の人はまず”初手パンツ”となるのではないだろうか。それはすなわち、パンツの優先順位が一番高い、トップオブ重要パンツ、ということである。とはいえその順番は人それぞれだし、全裸からワイルドに一発目ワイシャツを着る、という人がいてもそれは個人の勝手。だが、少なくとも衣類の中ではパンツに対する比重は大きいはずだ。

 

人類の遺伝子(本能)自体にパンツが組み込まれているかは分からないが、人それぞれ物心がついていない頃の赤ちゃんベイビー時代から、おむつという名のパンツを履かされて育っていく。そして年月を重ねて成長していくにつれ、自然とパンツと共存し生きていくという人生の道筋がつけられていく。人の親として赤ちゃんにパンツを履かせる、そしてその子がまた親となり、新たな尊き生命にパンツを履かせる、その繰り返される行為こそが、一族代々へと伝わっていく”人類の歴史”なのではないか。

 

”人間が生きていく上でパンツは履くもの”という共通認識はありつつも、それ自体が当たり前の事(だと思っている)がゆえ、履く→洗う→新しいパンツを買う→履く→という流れというものに対して、特に気にせずここまでの日々を過ごしていた。

 

 

 

ライフがパンツは”深い”。

 

今作をプレイしてみて、あらためて”それ”に気付かされた。パンツがあってこその人生、人生があるからこそのパンツ。スポンジボブがダメージを喰らうとパンツの数が減少し、0になるとゲームオーバー(マップorチェックポイントに戻される)という展開を繋げてみると、ノーパンとなってしまえば世論的に生き辛くなってしまう、という意味でとても理にかなっているのではないか、と感心してしまった。今宵スポンジボブのパンツ体力システムにて、自分はまた一つ”道徳”を学んだのだ。

 

その感慨深さと共に家の外マップにて時限仕掛けを解くと、”黄金色のパンツ”を発見、入手。

 

スポンジボブ「パンツを”四枚”履けるようになったぞ!これはすごい」

 

 

 

 

それはすごい。