人生たらたら

書きたいことを書くだけのブログ

スローエイト

冬季オリンピックの時期になると毎回思う訳です。スキーやりてぇ(ド下手)スノボやってみてぇ(未経験)スケートやってみてぇ(未経験)、と。行動力がある方ならすぐにプランを立てて行けるのでしょうけど、人生出不精メンタルの自分には厳しい。いつかこの殻を破ることができるのか。

 

 

スキーは学生時代の授業でやっていました。異常なほど下手糞で、牛歩八の字走行&一日に何度も転び最低一回はスキー板だけをブッ飛ばす自分。前にも書いたっけ?上手く滑られないし、気がつけばすぐに床ペロするんですけど、スキー自体の疾走感はやっていて気持ちいいし、寒空の中身体が火照ってる感じも好きです。自分のスキー体験で他に印象に残っていること…

 

スキーの授業が始まると、まず最初に全員がリフトで頂上に登り、そこから順番にある程度の距離を滑走、その腕前によりグループ分けがされ各々スキー、授業日毎に各先生の判断によってグループ間移動したりしなかったり、という形式。自分は一番下のグループから始まり、最後の最後までグループが変わることはなかったのは言うまでもない。

 

初っ端一発問題を起こしてしまった。

 

その腕前小テストを始めるにあたって、リフトから降り頂上から少し滑ったところで番号順に横向き縦順(カニ登りの向き)に整列して全員揃うまで待機する、というものだったが、自分はその待機集団にそのまま突っ込んでしまったのだ。クラス分け順的に、既に自分の番のときには結構な人数がいて、ゆえに結構な距離(当社比)を滑らなくてはならず、ピンポイントにエッジを効かせて列の最後尾に並ばなくてはならない、という己にかけてしまったプレッシャーが心を乱してしまったのだ。いやただ単に下手なだけだ。並ぶだけなら少々滑り過ぎてしまっても、カニさんで登ればよかったのだ。

 

その突撃してしまったときは3、4人掛かりで身体を受け止め助けてくれた。(整列するためだけに滑っていた段階であるはずの)あまりにも摩訶不思議な出来事だったためか、これといった爆笑が起きるわけでもなく、大丈夫?起き上がれる?と皆から声を掛けられ身体を支えられ心配され、周囲の空気が同情や哀れみで満たされてしまったその瞬間は忘れることはないだろう。その間ずっと、ごめんありがとうごめんありがとうごめんありがとう、と発していた自分がそこにいた。その時のみんな本当にありがとうな。

 

顔真っ赤の思ひ出は叩けばいくらでも出るんですが…良い思い出は…う~ん…あ、リフトに乗るのは結構好きでした。

 

同じグループで滑っていって、リフト乗り場についた順から適当に乗り込んでいく、という流れでしたが、なんだろう…普段あまり話さないような人とも気楽にお喋りできていた、というか。お互いスキーで気分が高揚しているのか、それとも、落ちたら只では済まないくらいの高所で寒くてリフト自体も結構揺れる上に二人きり、という状況から吊り橋効果というものが生まれていたのかもしれないかもしれないかもしれないしそうでもないかもしれない。リフトがちょい怖い、という人と同席になったときに”あっ!風吹いてりゅ!(無風)”とちょい揺らしたりして戯れていました。

 

年甲斐もない話…いや当時は若かった頃なのでいいでしょう。今はもう灰色人生どころかカビが生えているレベルなので、たまには良かった(楽しかった)昔の思い出を話してもいいでしょう。良かった思い出自体が稀なので許して。