もう秋に入って肌寒くなってきて。
ふと部屋中を見渡すと、そこにあったのは”未開封の扇風機の箱”。夏の始め、親が買ってきてくれたのですが、そのまま使うことなく四季の移り変わりとなりました。
今年の夏はやけに暑く、結局部屋の中でダウンしていたときもあったのですが、なんだか使う気にならなくて根性で過ごしていました。ある意味意固地の領域。何故自分は意固地モードだったのか、今考えてみるととある説が浮かびました。
”新品恐怖症”である。
なんだそれは。
…
なんでもいい、新品のものを前にすると、身体が拒絶反応を起こしてしまう。今回、買ってきてくれた扇風機も、特別高価なものではなく、一般的にある数千円のものである。しかし使えないのだ。包装テープは貼られたままなのだ。
自分で購入したものは平気なので、つまり”人から何かをいただく”となった際に”自分なんかに新品は勿体ない”、という我ながら可哀想な心理が無意識に働いてしまうのだ。自分でもよく分からない。どうしても自分の生活に必要なものをいただいたときなど、封を切る度吐き気が襲う。
今回の件でいうと、リサイクルショップ等で買ってきた中古の扇風機だったら喜んで使っていたことだろう。まあ家電は流石に中古で買わんだろうけど。
もしも、もしもの話だが、将来、誰かから贈り物をいただく機会が訪れたとして、発症せずにそれを素直に受け止められるか心配ではある。そんな未来は訪れないと思うけど、もしもの話。
