自分は昔からゲームが好きだ。
数ヶ月に一度、たまに貰える数百円のお小遣いや、ほとんどこじつけのような家の手伝いなどでお小遣いを貯め、できるかぎり安い中古ソフトを買ったり、正月のお年玉二年分貯め、欲しかった新品新作ソフト一本を買いに行ったりしていた。とーちゃんかーちゃん本当にありがとう。
そしてその一本の作品を大事に、大事に、時間制限とも戦いながら楽しく遊んでいた。多少の不条理を感じたとしても、あの時間は何事にも代えがたい時間だったのだ。
ところが今はどうだ。少し気に入らないからといってすぐゲームを積んだり投げたり嘆いたり。
いつからそんなに貴様は偉くなったのだ。
あの頃は純粋に、一本のソフトに向き合っていた筈だ。
金というものの対価に、その手にかけた作品に対して、もっと真摯に向き合うべきではないのか。一円一円を大事にしない奴はその一円に泣くのではないか。
オレは再度立ち上がる。
ワールドを楽しくウキウキでプレイしていたとき、”もういっそのことチャアク全種類作っちゃおうかなぁウェヘッヘ”と思い立った、あの頃の夢と希望に満ち溢れた自分を取り戻す。
現在の状況は、案の定攻撃チャンス的ポジションに、あからさまな簡悔攻撃判定が追加設置されていた、死を纏うヴァルハザクに対してブチ切…じゃなかった、た、楽しみつつも悪戦苦闘している自分だ。
そしてこの話のオチとしては、”ゲームソフトを色々と数本も買えないから、考えに考え抜いて決めて買った一本を大事に遊ぶ”という幼少期の頃のようなゲーム生活を、この歳にもなっても未だ継続している、というところである。