自分はミーハーで逆張りである。
いわば相反する性質、モンハンでいえば氷と火の属性を兼ね備えている、氷炎剣ヴィルマフレア。しかし、いつの間にか火→爆破属性に変えられてしまい、自分は一人枕を濡らしていたものだ。そもそも双属性が弱かったって?カッコイイからいいのだ。効果的なモンスターがいなかったって?好きだからいいのだ。何故突然こんな話をしたのかと聞かれても、特に意味はないのだ。
つまり、自分は人生初、タピオカミルクティーを飲んだのだ。
あれ、初めてだっけ?飲んだかどうかの記憶すら無いが、多分初体験。タピタピブームというものがすっかり流れ去ってから、もうそろそろ頃合いだろう、とスーパーに売っているカップのやつを買った。
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タピオカいらなくね?
”タピオカミルクティー”なのだからタピオカいらなくね?という感想は禁句である。身も蓋も無いからだ。タピオカが無ければタピオカミルクティーではなく只のミルクティーだ。タピオカミルクティーという商品で存在している以上、タピオカなくして判決してはならぬものだ。何回タピオカって言ってんだ。
タピタピ自体に味がガッツリあるわけでもないので、ミルクティーを飲むに加え、タピちゃんのむにゅむにゅ食感も楽しむ、という商品なのだろう。
ミルクティーを飲み終わった後、ターちゃんが数粒底に残り、ストローで吸おうと奮闘するも、容器とストローの角度調整に難儀し、上手く吸えず、吸えたとしても頑張っている最中なので吸引力全開でやっているものだから、ふいに粒を吸い込めたときに喉奥にピーちゃんがダイレクトアタック、地獄を見たが自分の技術不足だ、まあいいだろう。最後は蓋と内蓋を剥がし、缶で売っているコーン入りボタージュの如く、底面をポンポンして全て食べ終えた。ミルクティー美味しかったです。
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結局、自発的に好きになったものに対してはミーハーと化し、テレビ、ニュース等のメディア、世間からのゴリ押しブームに対しては逆張り精神が湧くのだろう。多分五年後か十年後か、おにめつの映画をレンタルして見ている自分の姿があるかもしれない。じゅじゅちゅかいせんを見ているかもしれない。
ところで、十年後の自分はどうなっているんだろう。もしも、もしも…想像してみたらなんだか悲しくなってきた。こんな話はやめよう、やめやめ。