人生たらたら

書きたいことを書くだけのブログ

絵を描くのが好き

だった。

 

小さい頃から授業中やらテスト時間中など、隙あらば描いていた(隙?)。毎日のゲーム時間は当然決められていたし、友人と遊ばないで一人でいるとき、大体自由帳に絵を描き殴っていた。紙と鉛筆ありゃできるし。不器用なので絵は塗れません、練習したこともありません。基本的に鉛筆だけ。

 

スケッチブックを買って好きなスポーツ選手、歌手、漫画の一コマなどを模写したり、鉛筆だけ数本持ってちょいと人気のない場所に出歩いて、腰を据えて風景画を描きに行ったり。完全独学。

 

そして絵が完成したらすぐ捨てる。

 

大分昔の話ですが、自分なりに漫画も描いていた時期もあって。勿論本業の方のようなしっかりとしたものではなく、自由帳に鉛筆で描いただけのもの。ジャンルもくそも何の事はない、その瞬間描きたい事を、頭に浮かんだことをひたすら脈絡もなく並べていたもの。日常生活的なものから、突然ラブコメが始まったり、色々な種目のスポーツ大会が始まったり、格闘技が始まったり、麻雀が始まったり、BLが始まったり。イヤーン♡系はよく分からないので描けなかった。

 

どのくらいの期間かは忘れたが、300ページ分くらいは描いた。紙を入れていたファイルが何冊もパンパンだったので、それくらいは超えていたハズ。とりあえずは自分なりに完成、完結させた。

 

すぐ捨てた。

 

 

なんというか、絵が完成させた瞬間は達成感と満足感が湧いて”ウヒョー!”となるのですが、紙束をトントンした次の瞬間、”なんだこのくそみたいな絵はあああ!!!金輪際見とうないわ!!!”となり、燃えるゴミ袋に直行する運命となります。こうして文面として書いてみると、情緒不安定以外の何物でもないっすね。

 

自分は”才能が無ければ努力もしない、無能な癖に無駄に完璧主義者”なところがあります。この世界のどこかには、この気持ちが少しでも分かる方がいらっしゃるのかもしれません。

 

年齢と共に自己が形成されていくうち、視野が広がるということは上を知る、ということでもあり、自分の絵がとんでもなく下手糞なことに気付き始め、これといった成長も感じられず、勝手に限界と決めつけてしまった。そこで努力もすることもなく、次第に描く頻度が落ちていった。別に絵を描いて金を貰っている立場でもなんでもないのに、描けば描くほど何故か無力感だけが増していく。

 

元々絵を描くのが好きだったはずなのに、自然と絵を描くことが嫌いになった…いや、絵を描くこと自体は嫌いになっていないが、自分の絵を見ることが嫌いになった、が正しいか。

 

 

それからもう十年以上絵を描いていない。最後に(そういう目的で)鉛筆を握ったのはいつなのかも記憶にない。なんで突然こんな話をしたかというと、まあ単に”昔はよく絵を描いていたなあ”とふと思い出したから。それだけ。今より更に世間知らず&無知だったあの頃、楽しく一心不乱にできていた事柄だった。