人生たらたら

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ドラクエⅪ 過ぎ去りし時を求めない

なんかクリア後の世界にまだ続きがあったので、続行。

 

すみません、このストーリーいります?

 

今作品のサブタイトルは、つまりはクリア後の世界の事なのでしょうか。

それとも本編中の過去作オマージュ等を丸々引っくるめてのサブタイトルなのでしょうか。

よく分かりません。

 

命の大樹にて魔王に手も足も出ず、勇者の力も剣も奪われてしまい、世界が崩壊し絶望感と悲惨な現実を突きつけられるも、人々の強さと共に前を向き、大切な仲間が体を張り命を失った事を知るも、セーニャを筆頭に皆精神的にも壁を乗り越え成長し強くなり、仲間とともに力を合わせ激闘を繰り広げ、ついに魔王を討ち果たし、命の大樹復活、世界の平和を取り戻した。

 

…といった事がスッキリ無かった事になるんですか?

なんじゃそりゃ。

 

つまりはベロニカを助けたい、という事で過去に戻った、という解釈で合っているでしょうか?

過去に戻る事ができると話を聞いた瞬間、もう既にうちの勇者はやる気MAXだったのが少々腑に落ちなかったです。

その後の回想シーンを見るに、御先祖様が成し遂げられなかった事柄を主人公は成し遂げてみせる、という流れなのでしょうが。

 

とりあえず気になったのが、過去改変があまりにもあっさり過ぎる、と感じてしまった事でしょうか。

 

過去編が始まり、ターニングポイントである命の大樹にて

普通にホメロスの不意打ちを防ぎ、普通に撃破、普通に勇者の剣を入手、普通にベロニカ生存、普通に世界崩壊阻止、普通にウルノーガ撃破、なんかニズゼルファ登場、普通にケトス登場、いざゆかん。

 

タイムスリップ系の創作物であるような

過去で異なった行動をしても、未来は全てが全て変えられるものではない、というような流れの方が良かった。

例えば

結局、ウルノーガの行動は阻止出来ず、世界は崩壊してしまった。

だが、そこで勇者の身に残っていた力が発動、ベロニカの力と共にトベ(オク?)ルーラ、全員満身創痍になりながらも生存。

そのままニズゼルファがなんか復活、ウルノーガごと城を乗っ取り、勇者達は神の民の力でパワーアップ、ケトスと共に討伐、という風でもいいのではないかと。

 

勿論、必要な犠牲というものは無いに越した事は無いのですが、なんかこう…サクサク過ぎて崩壊後の旅が余計に茶番と感じてしまいました。

 

現実と向き合う覚悟を決めたセーニャの成長が無かった事に。

 

崩壊前、国王に忠誠を尽くす身として、ウルノーガが国王に乗り移り操っていたという事実を知らずに、勇者達に敵対勢力として確執があったグレイグとの関係性について。

崩壊後、グレイグの世界崩壊に加担してしまった自分で自分を許せない行き場の無い感情を、自ら身体をボロボロにしながらも、残った人々の為に戦い続ける日々において、勇者と再会。

グレイグとしては最初気難しさはあるものの、魔王に立ち向かう仲間として共闘し、そして自身が勇者の盾となる事を誓った。

 

好きなんですよ、主人公とグレイグの関係性。

一緒に絶望の中から這い上がり、一筋の光を求める為に戦い、旅に出る。

過去編では、

国王は魔王に操られていた→そうだったのか→魔王たおした→お前の盾になる→…

なんの感慨もなし。

 

という事で、ケトスが鎧を纏いパワーアップしたところで、旅は終了しました。

 

正直、崩壊後から戦闘が苦痛でしかなかったんです。

前回、ホメロス戦に向けてレベル上げをしていた時に気付いたのが、戦闘のテンポが悪過ぎる、ということ。

メタル狩りをしようにも出現しなかった時に味方の逃走成功率が低すぎる、確定3逃げなども無し、逃走失敗時は敵が律儀に全員行動、火力が凄い、モーションがいちいち冗長、なども相まってスーパーストレス。

 

前にも言ったような気がするのですが、回復呪文が魔力依存(全体回復呪文が軽々150以上回復)となり、馬車システムなどはないのでパーティは常時フルメンバー、従って敵の火力がもの凄い(ように感じる)。

各キャラのレベルも自動で引き上げられたのもあって、大味というか大雑把というか…火力が高い上に素早さの乱数幅も大きいので、萎えまくりでした。

 

崩壊前の戦闘は面白かったのですが…

通常敵とはほぼ戦わずにボス戦だけで進めていたのですが、ゾーンを考え、れんけい技を駆使し、誰にどのタイミングで(単体)回復するか、棺桶量産のギリギリの勝負が面白かったです。

 

崩壊後からはストーリーの先が気になる、その気持ちだけで進めていました。

 

 

ということで今作は総合的に見ると、ストーリー(表クリアまで)、キャラクター、戦闘(崩壊前まで)、音楽、いずれも(?)とても良かったです。

音楽の面では、表クリア前のフィールド曲が少々やかましく感じてしまった事と、"敢然と立ち向かう"の安売り感が気になりましたが、その後の"冒険の旅"のパワー、これが聞けただけでも満足です。

 

やはりドラゴンクエストシリーズは雰囲気というか、安心感がいいですね。

今作も楽しませていただきました。

ニズゼルファは未討伐のままですが、終わりです。

 

最後までプレイしていない上に、貧相な頭で感じた事を述べてきたので、解釈の相違などがあるかもしれませんが、それはごめんなさい、ということで。